〈メリット〉各パートごとに録音できるので、そこから色々なメリットが生まれます。
1.
同じ人が何度でも演奏できることです。極端な話、どの楽器も演奏できる人なら、たった一人でバンド演奏を実現させることが出来ます。
2.
演奏ミスをした時のやり直しが各パートごとに出来る事です。さらにマルチレコーダーは繋ぎ録りが可能なので、パート内のある部分のみの修正も可能です。(パンチイン・パンチアウト)
3.
各パートごとに録音すれば、その楽器を録るマイクに他の楽器の音がかぶらないので、非常にクリアな音で録ることが出来ますし、ギターソロなども複数録っておいて、その中からベストの演奏を選ぶこともできます。
4.
そして最後にミックスダウン(各パートごとに録音した物を最終的に通常のステレオのL・R
2tr.にまとめる作業)を行うので、この時にギターの音量を下げたり、ベースの音量を上げたり、ボーカルのエコーの効き具合など、バランスを変えることが可能になります。
〈デメリット〉は一発録り(8MIC)よりも料金が高いこと、またトラック数が増えるにつれて(実際には8tr.単位で)料金が高くなることです。
パートごとに録音するので“録り”にかかる時間がどうしても長くなりますし、“録り”以外にミックスダウンの作業が必要なので、その分の時間も必要となります。但し、ミックスダウンのみ後日行う事もできますし、一度マスターを完成した後でも、部分的に取り直しをしたり、バランスやアレンジをやり直すことも可能なので、完成度の高い作品を制作したい場合には一番適しています。
自主制作などでCDやMDを作る場合など、作品としてきちんとした物を仕上げたい時は、こちらの方がおすすめです。
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